Windows95のメモリ32MBのマシンを復活させる

私が初めてPCを触ったのは今から15年ほど前。以下のFMV-BIBLE NU13という機種。

FMV-BIBLO NU - AzbyClub サポート : 富士通

スペックはPentium(無印) 133Mhz、PC133メモリ32MB、HDD 1300MB。なおEthernet端子などという近代的なものはついていない(モジュラージャック端子のみ)。

ネットに繋げずゲームパック程度しか使えなかったので、12年前にはたま~に電源を入れる程度となっていた。

私にとってとても思い出深いPCなので何度かこのPCを実用的に復活させようとしたが、当時は技術力もなく無理だった。

最近Linuxであればそれなりに使いこなせるようになったので、改めて復活に挑戦している。まだネットワーク接続には至っていないのだが、OSインストールしてネットワークに繋ぐ目処はついたので、やり方など紹介。

OSの選び方

おそらくメモリ32MBでGUIを動かすのは無理なのでCUIのOSとなる。

メモリ32MBで動く現役のOSとしてはNetBSDがある。

最低動作条件がメモリ32MBであるのはNetBSD5系までだったと記憶していたが、改めて情報を探したところ最新バージョンでも最低限4MBあれば動くらしい。

http://www.uk.netbsd.org/ports/i386/hardware.html

なおNetBSDはLinuxのようなUnixライクなOSではなく正統なUnix系OSであり、コマンドは同じでもオプションがLinuxとはだいぶ違ったりする。

HDDの交換

さすがに20年物のHDDなのでエラーが出始めており、継続使用は困難だった。

幸いBIBLO NU13のHDDの規格はIDEであり、古い規格のものではあるが下位互換性のおかげで現在のIDEの機器が使用可能。その他の規格のHDDの場合については申し訳ないがこの記事では取り扱わない。

Advanced Technology Attachment - Wikipedia

とはいえ、1998年までに発売されたPCの多くには8GBの壁が存在する。8GBの壁とその他の壁については以下のページ参照

容量の壁 - Wikipedia

上記のページを読む限り問題ない可能性もあるが、念の為8GB以下の物を用意する。これについてはコンパクトフラッシュをIDEに変換するアダプタが売っているので、4GB以下のCFとアダプタさえ用意すれば簡単に交換用HDD(HDDじゃないけど)が調達できる。

OSのインストール方法

単純にCDからインストールメディアを起動してインストールできるなら問題なし。

私のマシンはCDドライブが壊れてしまっている。仮に動いたとしても、この時代のPCはCDからインストールのために起動できるかどうかも怪しい。

そこでなるべく時代的に近く、CDから起動できるマシン(VAIO PCG-5RF)にまずNetBSDをインストールし、そのHDDをBIBLO NU13に差し替えて起動するという荒業でなんとか解決した。

ネットワーク接続

BIBLO NU13ではPCカードが使用できるので、NetBSD対応のEthernetのPCカードを探せばいいはず(未調達)。

NetBSDのハードウェアサポートリスト

PCIスロット付きのデスクトップPCなどではもともと10BASEの端子がついているか、最新のPCIのNICが使用できるので調達は簡単なはず。

使用用途

仮にOSのインストールができてネットワーク接続も可能になったとして何に使用するかは難しい。

NetBSDで使用可能かどうかは不明だが、w3mというCUIブラウザが存在するのでブラウジングは可能かもしれない。

あとはWebサーバーとしての仕様が考えられるが、実PCに比べてメモリの節約できるOpenVZ仮想化環境でLighttpd+SQLite+PHPでWebシステムを動作させたところ、メモリ64MBでギリギリだった記憶があるので、かなり厳しい。thttpdなり最軽量クラスのWebサーバーを試すという手はあるかもしれない。

現在、機械学習用PCクラスタの計算用ノード以外の何らかのノードとして組み込めないか検討中。

当たり前だが、SSHするための端末としては十分に使用できると思われる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました