私が初めてPCを触ったのは今から15年ほど前。以下のFMV-BIBLE NU13という機種。
スペックはPentium(無印) 133Mhz、PC133メモリ32MB、HDD 1300MB。なおEthernet端子などという近代的なものはついていない(モジュラージャック端子のみ)。
ネットに繋げずゲームパック程度しか使えなかったので、12年前にはたま~に電源を入れる程度となっていた。
私にとってとても思い出深いPCなので何度かこのPCを実用的に復活させようとしたが、当時は技術力もなく無理だった。
最近Linuxであればそれなりに使いこなせるようになったので、改めて復活に挑戦している。まだネットワーク接続には至っていないのだが、OSインストールしてネットワークに繋ぐ目処はついたので、やり方など紹介。
OSの選び方
おそらくメモリ32MBでGUIを動かすのは無理なのでCUIのOSとなる。
メモリ32MBで動く現役のOSとしてはNetBSDがある。
最低動作条件がメモリ32MBであるのはNetBSD5系までだったと記憶していたが、改めて情報を探したところ最新バージョンでも最低限4MBあれば動くらしい。
なおNetBSDはLinuxのようなUnixライクなOSではなく正統なUnix系OSであり、コマンドは同じでもオプションがLinuxとはだいぶ違ったりする。
HDDの交換
さすがに20年物のHDDなのでエラーが出始めており、継続使用は困難だった。
幸いBIBLO NU13のHDDの規格はIDEであり、古い規格のものではあるが下位互換性のおかげで現在のIDEの機器が使用可能。その他の規格のHDDの場合については申し訳ないがこの記事では取り扱わない。
とはいえ、1998年までに発売されたPCの多くには8GBの壁が存在する。8GBの壁とその他の壁については以下のページ参照
上記のページを読む限り問題ない可能性もあるが、念の為8GB以下の物を用意する。これについてはコンパクトフラッシュをIDEに変換するアダプタが売っているので、4GB以下のCFとアダプタさえ用意すれば簡単に交換用HDD(HDDじゃないけど)が調達できる。
OSのインストール方法
単純にCDからインストールメディアを起動してインストールできるなら問題なし。
私のマシンはCDドライブが壊れてしまっている。仮に動いたとしても、この時代のPCはCDからインストールのために起動できるかどうかも怪しい。
そこでなるべく時代的に近く、CDから起動できるマシン(VAIO PCG-5RF)にまずNetBSDをインストールし、そのHDDをBIBLO NU13に差し替えて起動するという荒業でなんとか解決した。
ネットワーク接続
BIBLO NU13ではPCカードが使用できるので、NetBSD対応のEthernetのPCカードを探せばいいはず(未調達)。
PCIスロット付きのデスクトップPCなどではもともと10BASEの端子がついているか、最新のPCIのNICが使用できるので調達は簡単なはず。
使用用途
仮にOSのインストールができてネットワーク接続も可能になったとして何に使用するかは難しい。
NetBSDで使用可能かどうかは不明だが、w3mというCUIブラウザが存在するのでブラウジングは可能かもしれない。
あとはWebサーバーとしての仕様が考えられるが、実PCに比べてメモリの節約できるOpenVZ仮想化環境でLighttpd+SQLite+PHPでWebシステムを動作させたところ、メモリ64MBでギリギリだった記憶があるので、かなり厳しい。thttpdなり最軽量クラスのWebサーバーを試すという手はあるかもしれない。
現在、機械学習用PCクラスタの計算用ノード以外の何らかのノードとして組み込めないか検討中。
当たり前だが、SSHするための端末としては十分に使用できると思われる。
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