概要
thttpdやmicro-httpd, mini-httpdに興味を持ったのでいろいろ調べた
日本語情報が殆どないから集めるの大変だった。ありがたく読め。
筆者はUbuntu使いなので、Ubuntu基準の情報中心
ソースサイズ比較(圧縮時)
configureしてmake install する用のソースのサイズ比較。しっかりと検証していない上、提供時の圧縮形式がそれぞれ異なるので参考程度。比較として、Apacheと、軽量で有名なlighttpdを載せた。
圧縮時サイズ | |
Apache | |
lighttpd | 1MB |
thttpd | 500KB |
mini-httpd | 150KB |
micro-httpd | 15KB |
thttpd
概要
軽量なWebサーバー。今回紹介するthttpd以外の2つはあまり高パフォーマンスでないと公式で紹介されているが、こちらは特にそういった記述がないので、それなりに負荷かけても大丈夫・・・かも?
現在はapt-getできない。経緯は以下のリンクの通り
リンク先のリンク先によると、
rphaned, RC-buggy, dead upstream, plenty of alternatives exists
という理由で2012年ごろにリポジトリから外された(ver. 2.25b)。しかし、本家での開発は続いているようで、最新版2.29のリリース日は23May2018とのこと。
reverse proxy機能はなさそう。
使い所
(かなり乱暴な推測だが)ソースサイズを見る限りではlighttpdよりも軽量のようにも思える。しかし棲み分けできるほどの差ではなくlighttpdのほうがはるかに開発が活発であることから、素直にlighttpdを使ったほうがよいと思われる。商用での採用例は少ないが、イギリスのISPやpaypal、gamespot、exciteの一部サイトで採用例がある(過去のことなのか現在も使っているのかは不明)。
mini-httpd
概要
さらに軽量なWebサーバー。あまりパフォーマンスは良くないとのこと。
apt-getでインストール可能。
もちろんCGIも使える。
一応アップデートされ続けているが、頻度が低く、セキュリティ面で不安がある。
最新版は26Oct2018リリースのver 1.30
使い所
セキュリティ的にはやや不安がある。半分は実験的な目的で作られたものであり、商用に使うのは厳しいか。
SSL、マルチホスト、CGIなどは扱える上、コンフィグファイルが非常にシンプルなので、テスト用途ではありかもしれない。
micro-httpd
概要
さらにさらに軽量なWebサーバー。apt-getでインストール可能。
性能はpoorとのこと。
CGIも使える・・・らしいが情報が少ない。Netgearの製品の管理画面に使われたらしいので、動くとは思うが・・・。無理です。
過去にセキュリティホールがいくつか発見されたが、特に修正されたという情報がないため、一般公開用途で使用するのは危険かもしれない。
バージョンやリリーズ日の情報があまりないが、いろいろ見る限り2005年から更新されていないようだ。
使い所
LAN内で静的ファイルをホストする程度なら使える。積極的に使う理由は殆どないが、極限までシンプルなwebサーバーとして、ネタとしては面白い。
コメント
興味があればbusybox内蔵のhttpdもどうぞ
最近になってBysyboxにもWebサーバー機能があることを知りました。
でもなかなか情報が出てこないことを考えると色々使いづらいのかな?と思ってしまいます。
しかし消費リソースなどは気になりますね。