結論から言うと
最新のスマホやPC向けCPUの~5nmプロセスよりずっと古い技術ではあるが、取り回しは良い。今でも100nm~が活躍してる分野すらあるので十分現役。また今の日本国内水準で言えば最先端水準。
日本の半導体製造工場の現状
6年ほど前の資料しか見つけられなかったのだが、
- NANDフラッシュ系半導体はほぼ世界最先端で10nm前後。しかし今回はこれのことは考えない。
- 産総研では28nmプロセス工場も。ただし、商用ではないだろう
- その他は微細なもので45nmかその1世代先くらい
という状況だった。今はここから2世代は進んで、商用で20nm台の工場がちらほら存在するのではなかろうか。
以上のことを考えると、22nmおよび28nmはほぼ日本最先端水準かその1世代先ではないだろうか。
で、28nmくらいのプロセスって役に立つの?
Raspberry pi4なんかは28nmプロセスのSoCを搭載している。他、産業系の半導体は割とそんな世代のプロセスが使われてる。
Nintendo Switch用のSoCも最先端とはいえない20nm, 16nmなどのプロセスが使われている。
最先端の~7nmプロセスでCPUを作るとかなりの費用がかかり、それなりに高価な製品を量産 or 超高価な製品を作らないと元が取れない。そこまで性能を求められなかったり、安価でないといけない製品は安価な古めのプロセスを使うこととなる。
なお半導体の分野が違えば使われるプロセスも変わり、
- NANDフラッシュでは10nm台まで微細化が進んだものの停滞中(これ以上微細化すると耐久性がダメになるから?)
- パワー半導体、アナログ半導体分野では100nm~のプロセスが主流
という感じで、小さいほどいいわけではない。
断り書き
この記事はただのCPU好きな人の感想です。多分誤解してるところがある。
コメント