Western DigitalのNVMe SSD紹介

概要

WDのSSDをざっと紹介する。

SATAのSSDはほとんど性能差がなくて書くことがないので省略。

なお、WD Green SN350以外は多分3D TLC

WD Blackシリーズ

WD Black SN720というものもあったが、OEMとか組み込み用途向けとかでほとんど流通してないので除外

WD Black SN750

すでに生産終了。初代WD BlackのNVMe SSD。PCIe3.0の上限スピードが出る感じで、当時のWD SSDの最上位。

最速NVMe SSDの座をSamsungと争っていた。

WD Black SN750s

WD Black SN750の廉価版。トップスピードこそSN750と変わっていないものの、DRAMキャッシュがなくなるなど簡略化され価格も性能も落ちている。BlackではなくWD Blue SN550の後継の間違いでは???という評もされる。

WD Black SN770

多分SN750sの進化版。PCIe4.0に対応し、最大READは5GB/sと高速化。ただしSN750sと同じくDRAMキャッシュはなく、WDの最上位としてはやや物足りない感がある。ただしDRAMキャッシュの有無でそこまで顕著に性能差が出るわけでもない。

WD Black SN850

PCIe4.0上限速度の出るハイエンドSSD。久々にWD Blackという感じのSSDが帰ってきた。

性能はSamsungなどのハイエンドSSDとSSD最速の座を争う。

WD Blue

WD Blue SN520というものもあったが、OEMとか組み込み用途向けとかでほとんど流通してないので除外

WD Blue SN500

初のWD BlueのNVMe SSD。DRAMキャッシュなし、最高READ性能も2GB/s以下と性能控えめながら、

  • 有名メーカー製NVMe SSDとしてはほぼ最安
  • ヒートシンクなしでも十分冷える

という扱いやすさでNVMe SSDの普及に貢献。SATA SSDと変わらない価格が素晴らしかった。

WD Blue SN550

SN500の後継。全体的に性能は上がったものの、連続書き込み性能は落ちているらしい。登場からどんどん低価格化が進み、引き続き有名メーカー製SSDとしては最低価格帯。SN500からそんなに進歩がない感じもする。

WD Blue SN570

SN550までの扱いやすさを引き継ぎつつ、ここに来てPCIe3.0の上限速度が出るまで高性能化。登場時期は既にPCIe4.0のSSDの時代であり、スペックこそ地味ではあるが人気は高い。

しかしWD Green SN350との棲み分けなのかちょっと高くなった気がする。

なお性能的にはBlack SN750sに近い。

WD Green

WD Green SN350

多分WD Greenとしては初のNVMe SSD。

  • QLC
  • DRAMレス
  • Read ~2400MB/s

と全力で割り切ったスペック。しかし中華SSDすら下回る驚異の低価格が特徴。

なおQLCかつDRAMレスのSSDはこれとTrancend SSD220QとADATA SU630くらいだと思う。

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