記事書くのに飽きるまでHDDを解説してみる。
大雑把なまとめ
正確に調べるときりがないので、間違いも多いと思うがだいたいこんな感じ。赤字は現在販売終了。
Western Digital | Seagate | 旧HGST | 東芝 | |
高負荷サーバー | Gold, re | Exos E, Constellation, Cheetah, Savvio | Ultrastar | ALシリーズ |
サーバー向け | Exos X | MG, MC | ||
NAS向け | Red, Red Pro | IronWolf, IronWolf Pro, Archive HDD | Deskstar NAS | MN |
監視カメラ向け | Purple | SkyHawk, Pipeline HD | Cinemastar, Endurastar | |
一般向け | Blue(7.2k), Black, Veloci Raptor | Barracuda(7.2k), Firecuda | Deskstar | DT, MD |
一般省エネ | Green, Blue(5.9k) | Barracuda(5.4k) | ||
一般ノートPC向けブランド | Barracuda(LX, LM), Momentus, | Travelstar | MQ, (MK) |
参考にしたページの一部
Western Digital
WD Gold
割と新しいシリーズ。最近はUltraStarのほうが上位的な位置づけ?だが、登場当時はWDの最高級サーバー用HDD。24時間365日稼働対応。
シーケンシャルも速いし、特にランダムが速め。そして高耐久。
WD Red
NAS向けのHDD。24時間365日稼働対応だが、WD Goldみたいに常時ガリガリ使うのは向いてないと思う。また、速度はそれほど速くない。
Proが付くのはやや企業向け、無印はやや一般家庭向け。
仕事で使ってた感じ、たしかに壊れにくい。
WD Purple
割と新しいシリーズ。24時間365日稼働対応。監視カメラ向けチューニングがされている・・・らしい。
WD reシリーズ
Goldの前に存在したサーバー向けHDD・・・だと思うが間違ってたらすまぬ(現在廃盤?)。黄色と黒のカラーのシールが張っている。
WD Veroci Raptor
SATA HDD唯一の10,000rpmモデル。デスクトップ向け最高性能モデル。SSDの普及とともに消えた。中身は2.5インチHDDなので、シーケンシャルはそこまで速くない。
WD Ultrastar
旧HGSTのUltrastarシリーズそのもの。HGSTのブランドで唯一WDが残したもの。
おそらく現在サーバー向け最高級品のHDD。速度は高速なHDDの中ではそれほど目立つほどではないが、耐久性がすごいらしい。
7,200rpmのHDDとしてはランダム4Kアクセスがチート。なんで15,000rpmのHDDの1.5倍出るんですかねえ。
WD Blue / WD Green
WD Blueは一般向けスタンダードHDD。WD Greenは低価格・低消費電力HDD。現在はWD Blueに統一され、5,400rpmが元Green, 7,200rpmが元Blue。
Seagate
Baracuda(STx000DM00x)
Seagateのスタンダードモデル。過去にやたら壊れるモデルがあったりで耐久性は微妙(現在は改善された?)だが、7,200rpmモデルは安くてやたら速い。5,900rpmモデルも回転数の割にはかなり速め。
なお、DM以下の数字は大きいものほど新しい場合も多いが、あまりあてにならない。価格ドットコムの情報を見る限り、DM009よりDM004やDM005のほうが後に製品が発売されている。
なおBarracudaはノート向けLX, LMも存在するが、あまり知らないので特に説明書けない。色々聞いた感じでは2.5インチBarracudaの一部は旧Samsung系HDDの系統な気がする。
Firecuda(STx000DX00x)
SSHD、もしくはハイブリッドHDDと呼ばれるもの。8GBのSLC SSDキャッシュ付きHDD。最大2TBまでのラインアップ。
こちらもキャッシュが効いてない場合もそれなりに高速。名前や価格などを考えるにBarracudaベースだと思われる。
IronWolf
WD Redと同じくProが付くのはやや企業向け、無印はやや一般家庭向け。
Exos
サーバー向け。割と新しい。
Exos Eが高負荷用途、Xが大容量データ向け。
Constellation
サーバー向け。ES付きは3.5インチ、無しは2.5インチ。現在廃盤。おそらく殆ど見かけないはず。
東芝
2020/03/09大幅加筆&編集
MG・MD・MC・DT・MNシリーズ
こちらの解説記事が詳しい https://ameblo.jp/takacchi1218/entry-12168215705.html
Fujitsuと東芝は(2012年頃日立の3.5インチHDDの設備を買収するまで)3.5インチHDDを作っていなかった。これら5シリーズは3.5インチHDD(例外あり?)であり、おそらく日立から買収したDeskstar、Deskstar NASなどの技術が使用されていると考えられる。
以下私のちょっと怪しい考察
以上より
日立(IBM)由来の技術+富士通の設備&技術+東芝の技術=MG, MD, MC, MN
と思われる。
またDTシリーズは外見こそDeskstarと同じであるが、Deskstarに比べかなり多分低価格化?しており、オリジナルのDeskstarに相当するものはMDシリーズではないかと思う。DTシリーズはガワはDeskstarに比べ中身はだいぶコストカットが図られている気がする。
また、東芝がWDから購入した設備は
3.5型HDDでWD社が所有するデスクトップPC向け、コンシューマ製品向けの一部の製造設備、知的財産と、ニアライン向けの一部の製造設備
東芝、ストレージ事業を再編、米WD社にタイ拠点売却 | LOGISTICS TODAY
と書かれているので、おそらくDeskstar, Deskstar NASのことだと思われるが、過去にUltrastarはDeskstarの選別品が使われていることもあるそうなので・・・?
なので、
- HGST Deskstar≒東芝 MD
- HGST Deskstar NAS≒東芝 MN/MC
- HGST Ultrastar≒東芝 MG
・・・かもしれない。
以上私のちょっと怪しい考察
ALシリーズ
サーバーなどの高負荷用途向け。
MGシリーズもサーバー向けであるが、公式サイトではMGシリーズは高性能なバックアップシステム向け、ALシリーズがミッションクリティカルな用途向けと書かれており、その点が違いとなる。
MQシリーズ
ノートPC向け。ABDは9.5mm厚
登場時期が日立の工場を買収した時期と被っている気がするので、中身はもしかするとTravelstar・・・かもしれない。
HGSTの設備の買収後にシリーズが再編され、現在は2.5インチの一般向けHDD。東芝や富士通の以前の一般向け2.5インチ(MKシリーズなど)の後継と思われる。
MKシリーズ
以前は一般向け2.5インチHDDはほぼすべてこれだったが、現在はその立場をMQシリーズに譲った。サーバー向けSATA/SASおよび2.5/3.5インチHDDなども存在し、一般デスクトップ向け以外すべてをカバーしていたようだ。
余談:個人的好きなHDD
Seagete Barracura(7,200rpmモデル)
耐久性は微妙だが、7,200rpmモデルは安くてやたら速いので、大容量で速くて安いストレージが欲しいならBarracudaいっぱい積んでRAID組むのおすすめ。
高速が活かせず、耐久性重視のNASとは相性悪いと思う(10GBASE-Tで高性能なNASは除く)。
WD Red
仕事でいろいろなHDD使ってるけど、その中でもとても壊れにくいように感じる。ただし高負荷用途向けではないので、そういう用途ならUltrastarとかがいいんではないだろうか。というかそういう用途は大部分がSSDに代替される見込み。
東芝 MDシリーズ
使ったことはないけど一般向けの割に壊れにくいらしい。さすが旧富士通系
というか一般用途向けなのにさらっとNAS向けに混ざって好スコア出すなw
コメント
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