前回のCore2世代以降の続き
なお、CoreシリーズやAtomシリーズは販売継続中のため、最終型CPUは存在しない(一部除く)。
Core世代
Core2世代の後継Core i7 / i5 / i3 (0番台)
これ以降の世代について(~9000番台まで)はベース設計は同じで、それほど大きな変化はない。
個人的にはゆっくりと順当進化を遂げただけと考えている。しかしAMDがこの時代かなりズッコケていたこともあって、AMDを滅亡寸前に追い込むほど成功している。
性能
設計のベースはCore2と同じで、0番台に関して言えば1コア1スレッド当たりの性能はCore2世代とそれほど変わりなかったりする。とはいえ、HTの復活でCPU全体としては性能が大きく向上した。
各世代のCPUの性能比較
AVX命令の追加により、1スレッド1Ghz当たりの理論性能は2000番台から2倍、4000番台からさらに2倍となっている。Xeonにしか搭載されていないAVX-512が追加されれれば今後10000番台などでさらに2倍になる可能性がある。しかし、似たような計算を大量に行う(機械学習など)以外では恩恵は少ない。
初代0番台~7000番台までi7は4コア8スレッドの時代が長く続いたが、8000番台以降は急速にコア数が増え始めた。
0番台で3Ghz前後であったが、、4000番台では4Ghz弱、8000番台以降ではTB時5.0Ghzをたたき出した。IntelはPentium4での計画値6Ghzをまだ目指してんだろうか。
価格
価格は2000番台まではi7で3万円、i5で2万円台前半、i3で1万円台中盤だったと記憶しているが、競争相手がいなくて調子に乗った結果か、8000番台でi7が4万円台前半、i5で最大3万円、i3でも2万円強となった。(まあほかに選択肢がない状態ならそうなるのは仕方ない)
Core世代(Xeon)
Core2世代までは、2ソケット向けがLGA771の5000番台、8ソケット向けはSocket604の7000番台であった。
Core世代(i7シリーズ0番台当時)は、3000番台、5000番台、7000番台(千の位が大きいほどハイエンド)という系統であった。
その後2011年ごろからXeon E3 / E5 / E7の3本建てに代わっていく。Xeon E〇 v3まではシンプルな時代が続いたが、v4の世代からこれとは別にXeon Dが登場する。
Xeon Dは性能的にはクロックをほぼ半減させて超省電力化したi7と考えてよい(と思う)。16コア32スレッドで45Wモデルが存在することからも驚異的な省電力性能が分かるだろうか。
そしてSkylake世代からはXeonはPlatinum / Gols / Silver / Bronzeの4本立てになった・・・と思いきや、これ以外にも多く存在する。
まずは先に登場したE〇シリーズのうち、ローエンドのE3はその後も新製品が投入された。またXeon Dも同様に、サーバー用Atomと通常Xeonの間を埋めるものとして投入が続いた。
そしてさらにワークステーション向けXeon Wが登場し、ますますややこしくなった。
しかしやや特殊なXeon Dも含め、同世代のCore i7などと基本設計はほぼ同じ。
Atom
ネットブック向けとして登場したCPUのAtom。新規に設計され、Core系とは設計が異なり違う発展をしていった。
初代のAtomのコア&クロック当たり性能はPentium4と同等であった。IntelとしてはそれまでのCore2やPentium, Celeronでカバーできなかった市場をIntelがAtomによって獲得することを目指してほとんど利益が出ない価格でも売りたかったようだが、結局はそれまでのCeleronの活躍の場を一部奪ってしまった。そのためか、Nettop向け、Netbook向けは2011年以降登場していない。
Nettop向け最終型はAtom D2500(2コア4スレッド)、Netbook向けはN2800である。
~500、2000番台については初代と同じく上記のような性能であった。
Atom C2000、Z3000からはある程度大きな性能向上があった。C3000シリーズもC2000シリーズに比べ性能向上を果たしたようだが、依然として通常のi7などに比べると、同クロック、同スレッド数で倍近い差がある(と思うが記憶が怪しい)。
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