Ubuntu系
以下すべてのUbuntu系に共通することだが、現在Ubuntu系がシェア一位なだけありサーバーとしてもクライアントPCとしても万能。GPGPUとかやる場合、割と手軽に設定できる。
デメリットとしてはベースのDebianより多機能で万能な分、リソース食らいなことか。
Ubuntu
サーバーやVirtualBoxなどで動かすにはGUIが少々重いのであまり使わない。一般的な家庭用PCにインストールするものだと思ってる。
Basix
Ubuntuから必要最低限のGUIアプリ以外をすべて剥がした感じの国産(?)Linux。LXDEのためGUIが軽く、システム面で本家Ubuntuとの違いはほぼないのでトラブルシューティング情報はUbuntuのものがそのまま使える点が便利。
Xubuntu, Lubuntu
Ubuntuの公式派生でGUIがそれぞれXfce、LXDEなので軽くて安心。VirtualBoxで動かすにもサーバーにインストールする場合でもちょうどよい。
Ubuntu Server
サーバー向けUbuntu。CentOSがローリングリリースとなったため、無償で固定リリースの10年更新提供されるサーバー向けLinuxとしては貴重な存在。
なお、Ubuntuのネットワークインストーラーを使い、インストール中に追加コンポーネントを一切インストールしなければUbuntu Serverより最小限構成でのインストールも可能。
Slackware系
PuppyLinux
軽量LinuxとしておなじみのLinux。
ブラウザ使うだけなら問題ないが、メジャーなLinuxとは使い勝手が異なり、他でノウハウは活かせない点がデメリットか。Debian系のパッケージも使える的話もあるが、あまり期待してはいけない気がする。
Open SUSEとSUSE Enterprise Linux
RHELの次に売れている有料Linux。とはいえRHELとの差は100倍以上あるようなのだが・・・。日本ではどマイナーなLinuxだがEU圏では割とメジャーらしい。
パッケージ管理システムはyastというものを使う。
Redhat系
CentOS
まあ特に書くことないが、WSL版はなぜか有償提供なので注意。
Vinelinux
国産LinuxとしてRedhatをベースとしながらもVLゴシックの開発などがんばっている。しかし安定版はRHEL6相当で止まっており、インストールできるパッケージもPHP5、Python3.2で止まっているなど開発は停滞中。
開発版VineseedはRHEL7ベースらしく、ある程度更新されているようだ。
OracleLinux
Oracleが開発しているLinuxで、Oracle製品を安定して使えるようカーネルなどがチューニングされている?のが特徴。
なお、リポジトリを切り替えることでRedhatやCentOSをOracleLinuxにすることもできるらしい。
有償サポートについては、基本的にRHELより安いらしい。10年更新が保証されるNetwork Supportで年15,000円ほど。
無償版はいつまで更新提供されるのかよくわかんない。調べた記事はこちら→Oracle Linux無償版のサポートは何年なのかわからん
なお以前OracleはMiracleLinuxを支援していたが、こちらは特にOracleLinuxとは関係ないようだ。
Debian系
Damn small Linux
軽量Linuxとして名前がたまに挙がっているが、ほぼ開発終了状態なので、後継のtiny core linuxのほうがいい。
その他
Alpine Linux
概要
多分独立系Linux。
こちらもメジャーなLinuxとはだいぶ使い勝手が違うのがデメリットだが、DockerのコンテナのOSとしてはメジャーなので割と色々充実している。
WSLでもちゃんと使えるのでおすすめ。ちゃんと動く。
軽量です
だいたいLinuxカーネル+busybox+OpenRC(厳密には違うらしいがinitの代替的なもの)+apk(パッケージ管理システム)でできたミニマムなLinuxで、ISOのサイズはスタンダード版が100MB台、仮想環境向け(必要最低限のデバイスドライバ以外省いたもの?)で30MB台、Dockerコンテナ(カーネル抜き)であれば5MB程度しかない。
なおブートローダーはsyslinuxというものがデフォルトである。
使う難易度について
なんかとにかく軽いLinuxが使いたいけど、GentooとかArchを使えるほど知識がないならおすすめ。
とはいえ、インストーラーはCUIであり、インストーラーで聞かれる内容もLinuxの知識がそれなりに要求される。fdisk or gdiskやntp or chronyなどを調べて使える程度の知識は必要。
Ubuntu ServerやCentOS(GUIなし)のようにパッケージインストールするだけではGUIは動かない点は注意だが、ちょっとの設定でGUIも動く。
Xfceのインストール方法→https://www.hiroom2.com/2018/08/26/alpinelinux-3-8-xfce-ja/
Tiny Core Linux
超軽量Linuxらしい。ただ、Tiny Core PlusはISOのサイズ的にデバイスドライバはかなり省略されていると思うので、ハードウェアの認識に難が出やすい気もする。
使ってみた感じ、多少はLinuxを使い慣れてないとちょっと厳しいかも。
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