概要
Crucialブランドが終了するということで、Crucialの歴代SSDを語ってみる。詳細スペックは他のサイトを見てほしい。印象だけ語る。
NVMe SSD
Crucial P1
Crucialブランド初のNVMe SSD。
性能は低容量モデルでRead 1900MB/s, Write 950MB/sと、NVMe SSDにしてはかなり遅め。また、初期のQLCということもあり、連続書き込み性能は悲惨なほど低い(最悪で50MB/sくらい)。
ただ、当時他社NVMe SSDはSATA SSDより1.5倍以上高かった時代に、SATA SSDとほぼ同価格という破格でヒット。当時のライバルは性能、価格ともいい勝負のIntel 600p(TLC NAND)。
ストレージだけは最新製品を買う私は、Plextor M8Peの次にこれを購入。長年メインPC用として使ったあと、家族用のPCで今も現役である。
P2
P1の後継・・・だと思うのだが、P1と併売されていた期間が長く、いつの間にやらP3が出てしまったので立ち位置がよく分からず影の薄い不遇な子。あんまり安くなかった印象。
QLC, DRAMキャッシュありの点はP1と同じで、性能も上がっている。ちょっとだけ。
P3
P1, P2の後継。

おそらくP3 Plusと合わせて一番売れたCrucialのNVMe SSD。Gen3の上限のRead 3500MB/sを叩き出し、価格も中華格安SSDの+10%程度とすごく安い。
とにかく安くて最低限の品質が保証されたSSDが欲しいならとても有力な選択肢だった(と思う)。
P1, P2と違い、DRAMキャッシュは削除された。当時DRAMレスのSSDが増えていたので当然の流れ。
ちもろぐでは性能をボロクソに酷評されている。俺の大好きなCrucialのSSDをいつも悪くいいやがって腹が立つ!でも、空き容量がそこそこあり、連続書き込みしないならぼちぼちの性能。
うちでは長年ノートPCで使われ、最近更新で引退。そのうちサーバーで使う予定。
P3 Plus
P3をPCIe Gen4に対応させただけ。でもReadは5GB/sと大きく向上。
しかし置き換わるかと思いきやなぜかP3といっしょに流通し続けた。2022年に発売され、2025年後半くらいまでずっと電気街に在庫があったロングセラー。
ところで公式ではTLCと言われ、性能はQLCで、ちもろぐによると最近TLC版が出てきたとか(Plusとは別?)で中身がよくわからない。
P310
2230サイズの小型PC用SSDとしてデビュー。その後一般の2280サイズが登場(配線のない基盤を伸ばしてサイズを合わせただけ)。Gen4対応。
DRAMレス、QLCでローエンド担当のP3の後継…だが、ご祝儀価格のままSSD高騰に飲まれて高価なまま推移し、P3の地位を受け継ぐには至らず。2026年1月現在はSSDの超高騰のせいで上位のP510と大差ない価格となってしまっている。そのため影が薄い。
232層NAND搭載
余談だが、Curcialブランドの終了発表後に276層QLC NANDを搭載したMicron 3610が発表されている。おそらくブランドが続いていれば、コンシューマ向けにCrucial P320として出たのではないだろうか。
P5 / P5 Plus
登場はP2と同時期。ローエンドのP1/P2/P3に対し、DRAMキャッシュ搭載のハイエンド(?)担当のSSD。ただ、P5 PlusでGen4に対応して性能が向上してもGen4の上限は出ず、シーケンシャルで競合のWD Black SN850やSamsung 980 proに及ばず、かといって他で勝てる要素があるわけでもなく、そんなに安いわけでもなく、あまりパッとしなかった。
2026年にもなって日本橋のジョーシンにまだ在庫があった。どうして…
T500
数字的に多分P5の後継。登場はT700より後ながらGen4対応にとどまる。
しかしコントローラは当時最新のPhison E28で、性能面ではGen4最速クラス。
現在うちではメインPCで活躍中。
P510
おそらくCrucial最後のSSD。最新鋭のGen5対応のPhison E31Tを搭載。T700などのE26と比べるとDRAMレスの廉価版で、シーケンシャル速度も下がっている(?)が、製造プロセスも7nmとかを使っていて発熱は大幅に減少。
なお、Crucialブランドで276層NANDを使用したのは、T710とこのP510のみとなった。
T700
Gen5 SSDでかなり初期に出たSSD。Read 12GB/sの速度は圧巻。コントローラは世界初のGen5対応コントローラーのPhison E26。
Crucial初の真のハイエンドSSD。
一方、価格はP3 Plusの3倍以上かつSSDとしては前代未聞の発熱(10W前後)で扱いが難しく、同時期に出たSSD用超大型ヒートシンクはネタとなった。
余談にはなるが、Innogrid IG5666なるもっと爆熱のコントローラが存在するとかしないとか。型番が既にヤバそう
T705
T700と同じ構成ながら性能が14GB/sまで向上。ファームウェアアップデートしただけ?という話もあった気もするが、T700も長い事併売されており(ファームウェアの違いだけならさっさと更新できるはず)、チップも何か変わったのかもしれない。
T710
T705と比べると、コントローラがSiliconMotion SM2508に変わって、NANDも276層の最新世代となり、発熱も減って性能が上がったT705の完全上位互換(値段も)。Gen5の上限速度を叩き出す。なおPhison E26が12nmプロセス、SM2508が7nmでの製造である。
今後後継品が出ないことから、Crucialブランドの最強SSDである。
余談だが、2026/1現在、Gen5対応コントローラは、Phison E26(爆熱高性能)、E31T(DRAMレス省エネ)、E37T(製品未登場、省エネ超高性能)、Silicon Motion SM2508(省エネ高性能), SM2504XT, Innogrid IG5666などがある。
SATA SSD
RealSSD C300
2010年、まだIntel X25-M(黎明期のIntel SSD)やプチフリ問題も残るSSD業界に現れた新星。当時のSSDはプチフリしたり神経を使うものだったが、Real SSDは当時としてはかなり高性能で価格もぼちぼち。X25-Mとタメを張れる数少ないSSDだった。
M4 / M500 / M550 / MX100 / MX200 / MX300
M4も引き続き名機だった記憶。でもその後は1~2年おきにポンポン出るのでよく覚えてない。コストパフォーマンス良いモデルなのでそこそこ売れてた気がする。
BX100 / BX200 / BX300
よく覚えてない。
Crucial MX500
NVMe SSDが出て以降、古いPCの延命用途の意味合いが強くなったSATA SSDの中でも最後まで光り輝いた最強のSATA SSD。
キャッシュが切れてもほぼ最高速に近い速度(SATA SSD中最速)を維持し、連続書き込みにおいては下手なNVMe SSDを上回る。
2018年発売ながら、後継品が出ないこともあり2026年現在も入手可能。
Crucial BX500
高性能なMX500に対し、こちらはローエンド。
TLC NANDながら連続書き込み時は50MB/sまで下がるなど、性能では特にいいところなし。価格差が小さく、MX500と価格が大差がない期間が多かった。
とはいえ安価ながら壊れないのは安心で、うちでもメインサーバー用で活躍中。デザインはSSDの中で一番好き。
なぜかMX500より先に在庫が消え、見かけることはなくなった。

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